志村 駿介

販売冊数100冊突破!ダウン症の弟が作った手帳(2017年)

販売冊数100冊突破!

僕の大切なダウン症の弟が描いた絵を使用した手帳が、今年も100冊売れました!ご用意している200冊まであと半分というところですが、早くもからあげプロジェクトの趣旨である、「弟にからあげをたくさん食べさせてあげたい」という目標が実現に近づいてきています。

ご購入頂いたお客様からも続々とお声を頂いています!

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本当に嬉しい限りです。また、ご購入頂いた方の中には、「おれが弟くんにからあげを食べさせに連れて行ってあげるよ!」と言ってくれる方もおられて心が温まりました。今回のからあげプロジェクトは、収支を発表して(弟に確認してからになりますが)みんなで弟とからあげを食べるイベントをしたいなと思っています。ですので、高槻周辺で良い感じのからあげ屋さんがあればぜひ教えてください!

 

高槻市の障がい者支援施設でダウン症の弟が作った手帳を内職して頂きました!※動画あり

「からあげをたくさん食べたい。」

からあげをたくさん食べたいプロジェクト(勝手に命名)でダウン症の弟が描いた絵をデザインした手帳を販売しているのですが、(知らない人は前回の記事を参照)制作にあたり、実は、高槻市の障がい者支援施設の生活介護で内職(仕事)をお願いしました!

生活介護とは、

障害者支援施設その他の以下に掲げる便宜を適切に供与することができる施設において、入浴、排せつ及び食事等の介護、創作的活動又は生産活動の機会の提供その他必要な援助を要する障害者であって、常時介護を要するものにつき、主として昼間において、入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言その他の必要な日常生活上の支援、創作的活動又は生産活動の機会の提供その他の身体機能又は生活能力の向上のために必要な援助を行います。

(引用元:厚生労働省 障害福祉サービスの内容)
難しいですね。要するに、特別支援学校を卒業された方で一部が就職し、一部が就職するためのトレーニングをする施設に行き、そして一部が食事やトイレなどで自立ができるように訓練(もちろん中にはそれらをクリアして次の課題にトライしている人もいます)するところが生活介護です。生活介護では、実際に障がいのある方が支援者と一緒に内職やポスティングなどを仕事として行っています。この仕事は地域によって様々で、沖縄では線香づくりを仕事にしているところもあれば、北海道では古紙を集めて薪をつくってビニールハウスに販売するなど障がいのある方の能力を使ってできる仕事をみつけて地域のニーズに合わせて行っています。

そこで、今回はなんと!

高槻市の障がい者支援施設の生活介護の方々に、この弟の手帳を梱包する内職を依頼すると快く引き受けてくれました!さらに今回は、実際に作業をしている様子を皆さんにご覧頂きたく動画をご用意しました!(お母様からもご了承済みです)どうぞ!

はい、今年の手帳はたくさんの障がいのある方のご協力も得てご用意することができました!ご賛同頂けるかたはこのからあげをたくさん食べたいプロジェクトにご協力お願い致します。購入は下記からも行えます!
購入はこちら

たかつき○まるしぇに行って来ました!

たかつき◯まるしぇって?

毎年、12月3日から9日は、障がい者週間です。「障がいのある人もない人もみんながいきいきと暮らせる共生のまち」の実現に向け、もっと、『障がい』のことを知ってほしい。高槻市内の障がい福祉サービス事業所で働く障がい者たちが、自分たちで作ったパン、焼き菓子、加工食品、雑貨等を販売します。是非、お越しください。

(引用元:高槻市&高槻事業所連絡会 案内チラシ)
なるほど、高槻市が障がい者週間啓発事業としてやっているイベントだったんですね!ちなみに障害者週間ができた経緯は面白くて、1981年に国際障害者年推進本部が12月9日を「障害者の日」にするぞっ!って決まったあとに1992年の国連総会で12月3日を「国際障害者デー」にしよう!ってなって、「あれ?なんか似たような記念日二つない?(僕の予想)」ってことで2004年に障害者基本法で正式に12月3日から12月9日の1週間を「障害者週間」と法律で定められました。

今日の参加作業所は?

今回のイベントでは日替わりで高槻市の作業所さんが交代で出店されているのですが、今日はCoCoはうすさん、わかくさ障がい者作業所さん、ひろがりはうすさんが出店されていました!その中でも昨夜CoCoはうすに通われている利用者さんから直接LINEが入り、「来て〜!」と言われたので、そちらで買い物をさせて頂きました。

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CoCoはうすさんはチーズケーキタルトやフルーツケーキタルトがとても美味しくて有名で、こちらのフルールケーキタルト(150円)を買いました!

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またプレゼント用に髪飾り(200円)も買わせてもらいました!

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CoCoはうすさんではケーキの配達もされているので良かったらご注文ください!

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ワンコインのお弁当

今日はお昼ご飯を食べる時間がないかなと半ば諦めていたら、高槻市役所の地下一回でワンコインのお弁当(500円)が販売されていました!こちらは高槻市の社会福祉法人つながりのサニースポットさんで作られているお弁当です。毎週火曜日に高槻市役所地下1階にて販売されているようで、今日は豚肉豆腐ロールでした!美味しかったです。

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たかつき◯まるしぇは12月9日(金) (午前10時~午後3時 ※売切れ次第終了)までやっていますので、 ぜひ高槻市総合センター1階まで足を運んでみてください。

 

オレゴン州の障害者人口について

オレゴンってどこ?

僕は2015年4月に1ヶ月間、米オレゴン州の障がい者支援の現状を見てきたわけですが、そもそもオレゴンの場所を知らない人もいると思うのでサクッと説明したいと思います。オレゴンは、アメリカ西海岸にありカリフォルニア州の真上に位置します。東日本大震災が あった2年後に津波で飲み込まれた日本の瓦礫がオレゴンのビーチに漂流したという情報もあり、日本と緯度がほぼ同じところにあります。

オレゴン州の全体の人口

オレゴン州の18歳以上の全体人口は、約288万人と言われています。そのうち、18歳以上の障がいのある方の人口は約80万人と言われており、およそ3分の1に値します。

(参照先:U.S. Department of Commerce2014 Annual Report on the Health of Oregonians with Disabilities)

あまり、パッとしませんか?

では、これを大阪府の人口と比較してみたいと思います。大阪府の全体の人口は、約885万人です。そして、大阪府の障がい者の人口は約52万人と言われており、およそ5分の1に値します。

(参照先:H28年5月現在 大阪府HP大阪府における障がい者の状況等大阪府における障がい者数より)

これらから、オレゴン州の障がい者人口の割合が大阪府に比べてとても多いことがわかります。また、これがアメリカ全体だと障がい者人口が平均で4分の1と言われており、アメリカの中でもオレゴンは障がいのある方が多いと言えます。なぜかというと、オレゴンの障がい者支援者の知識・実技水準が高く維持されていることで、支援水準と生活環境が高度に維持されているため、近隣地域から障がい者が移住してくる数が非常に多いからです。また、障がいのある方への理解も進んでおり、この割合は、地域ぐるみでの障がい者支援が成立していなければ破たんしてしまう割合ともいえます。日本でも障がいの有無に関わらず、支え合って生きていける社会が広がれば良いですね。

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ノーマライゼーションについてアメリカでの考え方

ノーマライゼーションって?

ノーマライゼーションとは、

違いを吸収して全体を均一化すること。
障害をもつ者ともたない者とが平等に生活する社会を実現させる考え方。
とGoogleで検索をかけるとでてきました。障がい福祉の業界でよく言われる考え方ですが、障がいのある方の権利を尊重する重要性を唱える一方で、一般社会ではあまり浸透されていない気がします。なぜでしょうか。それは、誰もが平等な社会というものがよくわからないからです。よくある企業の感じで言うと、「メリットを教えてくれ!」ということになります。ではノーマライゼーションのメリットってなんでしょうか。ちょうどアメリカの論文でメリットが書かれた良いものがあったので紹介したいと思います。

ノーマライゼーションの概念と理論

これは、ダウン症のお子さんがおられるウィリアム(WILLIAM G. BRONSTON, M.D.)さんが書かれた論文で、この中にノーマライゼーションの大切さを書かれているので紹介したいと思います。一つ目に、The first is for consciousness-raising. Normalization will help us….冗談です。日本語で説明します。まず初めにウィリアムさんが言われているノーマライゼーションのメリットは、「意識向上」です。「ノーマライゼーションは私たちを助けます。例えば、知的障がいのある方が社会で遅れているという指摘に対して、私たちは社会制度を変革する上で非常に遅れている。」と言われています。全て「自分ごと」として考えることが世の中の見方を変え、さらに自分自身の意識を向上させるというように捉えられます。深いですね。二つ目に言われているのが、「強力な整理ツール」です。だんだん、アメリカっぽくなってきましたね。「例えば、接客をする際にお客様に細かな配慮ができたサービスとは何かを考えるとき、障がいのある方への接客を想像するとサービスの方向性が見える。」と言われています。確かに、障がいのある方の中には身体が不自由な方や大きな音が苦手な方、いろいろな方がいるのでその方たちに配慮がなされたサービスを提供しているとどんなお客様にも最良のサービスとして提供できるかもしれませんね。ノーマライゼーション、障がいのある方への配慮を考えるきっかけになれば良いと思います。
(参考資料:Concepts and Theory of Normalization)
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第9回ソーシャルビジネスプランコンペ グランプリ受賞

今日はソーシャルビジネスプランコンテストでグランプリをとりました。障がい者支援者向けのeラーニング研修を提供する事業モデルで受賞することができました。
応援に駆けつけてくれた家族と秀平、そして柴田さん、本当にありがとうございました!
たくさんの方のおかけでこうしてソーシャルビジネスとして認めて頂けるようになり受賞をすることができたのだと思っています。
今回は申し込みが40社あったとのことでファイナルに残った6社はとても面白い事業モデルばかりでした。
今後お互いが刺激し合って社会に根付かせていければいいなと思います。最後に本日の様子を写真と一緒に紹介したいと思います〜!

ますはプレゼンの様子〜!5分間のプレゼンテーションを行いました!「いいでしょ?この写真♪」

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そして次はサポーターからのエールとして、今回2次審査通過の際から事業のブラッシュアップとして関わって頂いた中小企業診断士の阪本先生にエールを送って頂きました。もったいないお言葉の数々でした〜。

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そして今回応援にかけつけてくれた家族と障がい者支援者でありながら本日のカメラマンをしてくれた秀平さんです〜!弟の笑みがなんとも。笑

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グランプリは株式会社Lean on Meさんです〜って言われて写真を撮っているところ〜!

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特別に動画も〜!

https://youtu.be/3NXE70vlSv4

そのあと嬉しいサプライズがありました〜!各団体ごとで応援団を代表して花束を贈呈してくれました!準備してくださった大阪NPOセンターの皆さま本当にありがとうございました!

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いつもご支援頂いている中小企業診断士の柴田先生ともパシャり♪

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最後に応援団できてくれた皆さんで〜!皆さん、ありがとうございました!

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おまけ。自慢げな弟。笑

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