2017年 6月 の投稿一覧

こんな人は要注意?障がい福祉施設従事者の虐待に関するまとめ

厚生労働省が発表している報告書を調べてみた

今後のためもあるので、少しまとめてみました。こちらがその報告書。

平成27年度 「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」に 基づく対応状況等に関する調査結果報告書

障がい福祉施設従事者による虐待

まずは、虐待を行った障がい福祉施設従事者の性別について、男性が290人、女性が121人という結果。

これは割合でいうと、男性7:女性3という割合になります。

次は年齢について、29歳未満が61人、30~39歳が59人、40~49歳が82人、50~59歳が74人、60歳以上が84人、不明51人という結果。

これは、40歳以上が約6割を占めるということ。ただし、元々この業界で働いている職員の年齢層(母体数)が明確ではないのであまり意味をもたないかもしれません。

虐待者の職種(ポジション)について

サービス管理責任者が24人、管理者が45人、設置者・経営者が17人、看護職員が6人、生活支援員が183人、職業指導員が15人、就労支援員が6人、サービス提供責任者が2人、世話人が31人、相談支援専門員が3人、指導員が28人、保育士が2人、児童発達支援管理責任者が8人、児童指導インが1人、栄養士が1人、訪問支援員が4人、居宅介護従業者が4人、重度訪問介護従業者が2人、行動援護従業者が1人、その他従事者が25人、不明3人という結果。

全体的にみると、

「生活支援員」が 44.5%

「管理者」が 10.9%

「世話人」が 7.5%

「指導員」が 6.8%

「その 他従事者」が 6.1%

やはり、現場で障がいのある方と一番身近に接する生活支援員が多いのは必然ですね。僕らが一番研修をさせてもらっている対象も生活支援員のみなさんですので、改善していけるように頑張っていきたいです。

続いて、虐待をしてしまった理由ですが、これが興味深い結果に

市区町村等職員が判断した虐待の発生要因(複数回答)の結果

教育・知識・介護技術等に関する問題 183人

職員のストレスや感情コントロールの問題 137人

虐待を行った職員の性格や資質の問題 167人

倫理観や理念の欠如 143人

虐待を助長する組織風土や職員間の関係性の悪さ 81人

人員不足や人員配置の問題及び関連する多忙さ 75 人

正直、虐待の原因は「ストレス」だろうなと思っていた僕にとって、「教育・知識・介護技術等に関する問題」が一番の原因という結果は予想外でした。

何も教わらないまま「知らないうちに虐待をしていた」という方がたくさんおられることとお察しします。これは僕がいろんな施設や事業所で情報収集をして、実際に見てきた現場とリンクする部分でもあります。

肝心の施設・事業所の虐待防止に関する取組についてですが、

管理者の虐待防止に関する研修受講をしているのは148件と、半分以上が受講していないという結果でした。

ここに課題があることは一目瞭然です。弊社を活用ください。はい。

 

使用者による障害者虐待も!?障害者雇用現場での虐待のデータを次回まとめてみたいと思います。

 

 

 

 

 

大阪商業大学高等学校で「異文化理解」について講演

大阪商業大学高等学校にて、5~6時間目に「異文化理解」について講演をさせていただきました。
「障がいのある方」や「外国の方」と接する上で、相手の立場に立つことも大事なのですがそれよりも”客観的な視点”を持つこと(両方の意見が違っても両方正しいよねって俯瞰してみるやつ)が必要という話をしてきました。
これから修学旅行(ハワイだって)に行くみたいなので、そこで「外から日本をみる」視点を持って帰って来てもらえたらと思います。
「人間力」とかいう深い話もしちゃったけど、伝わったかな。

みんなにうちのeラーニング(障がいのある方への挨拶の仕方)を見てもらったのはいい機会だったと思う。
初めて知的障がいのある人と関わる学生がいたら、接する時のハードルが下がればいいな。
いや、さすがに学生とはいえ200人の前で話すことあまりなかったから緊張した。。。

19048367_1476775909079525_605768569_o