2021.11.10

ニュース

静岡県磐田市と(株)Lean on Meによる連携協定の締結

公民連携による障害福祉スキル早期習得に向けた取り組み
~障害福祉研修教材の共同開発~

2021年11月5日、インクルTech*(インクルテック)で社会課題を解決する株式会社Lean on Me(リーンオンミー、本社:大阪府高槻市、代表取締役:志村駿介)は、静岡県磐田市(磐田市長:草地博昭)と、障がい者支援者向けオンライン研修教材「Special Learning(スペシャルラーニング)」を活用した、市職員向け障害福祉研修に関する連携協定を締結しました。

※インクルTechとは、インクルージョン(Inclusion)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語で、SDGsに関心が高まる今、ソーシャルな課題の中でも、多様性の包摂を実現するテクノロジーを意味しております。

磐田市の草地博昭市長と代表取締役志村駿介  (※撮影時のみ、マスクを外しています。)

■連携協定の目的

磐田市と(株)Lean on Meによる障害福祉の人材育成プログラムや仕組みづくりを通して、障害の知識や理解を深め、障がいのある人が地域で安心して暮らせるように、障がいのある人もない人もともに認め合い、支え合いながら生活できる環境づくりに役立てることを目的としています。

■連携協定の内容

上記「連携協定の目的」を達成するため、次の事項について連携して取り組みます。
(1)eラーニングを活用した磐田市職員の障害福祉に関わる人材の育成に関すること。
(2)eラーニングを活用した磐田市の障害福祉を担う人材の育成に関すること。
(3)磐田市の障害福祉施策の検討に関すること。

■連携協定による取り組みの背景・今後の取り組み

行政職員におかれては、障害福祉の職務に就く前に、障がい者の特性や接し方等の研修を受講する機会が十分になく、障がい者と接し経験等を重ねることで知識を習得されています。ただし、これには時間がかかり、短期間での専門知識の習得が難しいことが課題となっておりました。
こうした背景に、かねてから障害福祉への関心を高く示されてきた磐田市へ、(株)Lean on Meより、公民連携による行政職員への「障害基礎講座及び障害福祉担当職員向けのスキルアップ教材の共同開発、研修実施」の提案をさせていただくに至りました。
今後は、障害福祉担当職員へのヒアリングや障害福祉制度を参考とした障害福祉編のeラーニングの開発を行い、研修の実施から、その効果を検証していきます。

■関連情報

・磐田市ホームページ:https://www.city.iwata.shizuoka.jp/index.html
・磐田市定例記者会見(10月27日)での発表内容:
https://www.city.iwata.shizuoka.jp/shiseijouhou/kouhou_kouchou/teireikishakaiken/1010095.html

◆スペシャルラーニングについて

社会福祉法人の職員様や、障がいのある方を積極的に雇用する一般企業の社員様を対象に、障がい者を支援するうえで必要となる知識をインターネット動画で学ぶことができるオンライン研修サービスです。日常の支援でつまずいた時、自分がいま必要とする知識(コンテンツ)を自ら選択して学ぶ(視聴する)ことで、実際に適切な支援をおこなうことができるようにサポートします。現在45都道府県1,400以上の事業所で導入いただき、ユーザー数は37,000人を超えています。

《スペシャルラーニングのテーマとコンテンツ例》

  • 安全面(AEDの使い方・応急手当・防災マニュアル・移乗介助の仕方 など)
  • 健康面(アセスメントシート・嘔吐処理・感染症予防・投薬管理 など)
  • 権利面(基本的人権・障害者差別解消法・虐待の5類型・運営適正委員会 など)
  • 提供価値面(支援者としての振る舞い・利用者さんとのコミュニケーション・支援者の役割 など)
  • 組織面(障がい福祉サービスの特性・社会福祉法人の役割・障がい福祉に適した組織図 など)
  • 権利擁護・虐待防止(社会福祉法人北摂杉の子会様とのコラボコンテンツ)
  • 性的自立支援(一般社団法人ホワイトハンズ様とのコラボコンテンツ)
  • 強度行動障がいのある方への支援(特定非営利活動法人自閉症eサービス様とのコラボコンテンツ)