2016.12.11

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0から学ぶダウン症 Part3 -療育について-

みなさまこんにちは、タケです。
めっきり寒くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか。僕はもうマフラーも帽子も手袋もフル装備で毎日を過ごしております。

唐突ですが僕、CRMという肩書きをいただいております。たいそうカッコ良いお名前ですがこれは一体なんなのでしょうか。
Customer Relationship Manager の頭文字でCRMでございます。簡単に言うと「お客様と関係性を築く人」です。山田くんがつけてくれました。なんとかみなさんと仲良くなっていきたいなと思う今日この頃です。というわけでちょっと仕切り直しまして、

みなさまこんにちは、CRMタケです!

はい、では今日の中身へいきましょう。本日からは「療育」というテーマでのお勉強のお話です。以下より本文です。

 

療育って何?

療育ってなんでしょう?まずみなさん聞いたことありますか?見て字の通り何か治療するんでしょうか。その通りです。「生活するにおいてなんらかの障害を持っているこどもの困難を軽くして、その子供たちの生活を少しでも不自由なく暮らしていけるようにしていく教育的援助」を治療教育と呼ぶそうなのですが、その治療教育を略した言い方が療育となっています。
もともとの概念自体は、戦後に肢体不自由なこどもの治療のために作られた言葉なのだそうですが、知的障害の分野ではドイツからもっと早くに日本に導入されていたようです。今では幅広く、医学、心理学、福祉、教育諸々を含めた系統的な動きのことをこのように呼ぶんだとか。早期療育、超早期療育という言葉もあるようで、少しでも早くダウン症に対する理解を深め、それに対する支援を開始することが大切なんですね。

療育の効果は子供の発達支援になるのはもちろん、その親御さんの心理的負担などを和らげる効果もあると言われています。何をしていいかわからない状態で全て自分のせいにしながら子育てをするのは辛いですもんね。まずはきちんと理解すること、その上で行動をしていけば自ずと良い方向に物事は動いていくものです。
支援は運動、遊び、言語、社会性などなど本当に幅広いジャンルの知識が必要です。そんなもの一人でやっていては到底追いつきません。そこで系統的な支援には様々な施設や専門家の力を借りることも非常に重要です。何も知らなくても大丈夫。スタートは一緒です、今から学んでいきましょう。

 

療育はどこでできるの?

療育は極端な話で言えば家でできます。ですが先ほども述べたように自分一人の力で体系的に幅広いジャンルの療育を行なっていくと言うのは本当に難しいことです。そこで全校津々浦々様々なところに療育を支援してくれる施設があります。まずはそこを頼ってみるのは一つ手ではないでしょうか。

幼児期に通える施設に「通園施設」があります。自治体の児童相談所で手続きをしたのち、全国の自治体、社会福祉法人などに運営される施設へと入園します。通園施設には「知的発達に障害がある子を対象とした園」「運動発達に障害のある子供を対象とした園」「聴覚に障害がある子供を対象とした園」と三種類あるようです。通園形式は様々で、母子ともに通園するところもあればそうでないところもあるし、週に何日通うかもその施設次第です。一度自分の地域にある施設を調べてみるのが良いでしょう。
通園施設には児童福祉法によって定められた基準によって児童指導員もしくは保育士が配置されて療育にあたっているようです。他にも様々な専門家の方々が配置され、相談などに乗ってくれることもあるようです。他にも施設に通うことで同じような境遇にいる親御さんたちと仲良くなれることも通園のメリットではないでしょうか。重ねてになりますが、統計的に幅広いジャンルの知識を蓄え、さらにそれを効率的に実施するということは並大抵の労力ではありません。一人ではきっとしんどい思いをしてしまうでしょう。一生懸命頑張ることはとても大切なことですが、子供も親も不幸になってしまうような努力だけはしないでください。あなたの味方は色々なところにいます。

最近の傾向として通園施設にすこし通った後、保育園や幼稚園へと移行していくというケースが増えているようです。しかしながらダウン症の子供たちは、少し発達が他の子供たちに比べて遅いことに加えて、病気にかかりやすいということも留意しなければならない点です。そのため、きちんとした体調管理をこどもの成長、発達の考慮に加えながら教育を進めていってください。

 

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本日の記事はここまでとさせていただきます。今日は主に幼児期の通園、療育の話をさせてもらいました。次の記事ではもう少し色々な年齢の子供を対象とした療育について勉強した記事を書かせていただこうと思います。また呼んでいただけると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。また皆さまにお会いできる日を楽しみにしております。

では、失礼致します。

 

 

参考文献:玉井邦夫「ダウン症のこどもたちを正しく見守りながらサポートしよう」日東書院