2024.10.15

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【SL for business 導入事例】多拠点展開でも揺るがない支援品質—三菱自動車ウイングの人材育成事例

三菱自動車ウイング株式会社

三菱自動車ウイング株式会社は、三菱自動車工業株式会社の特例子会社として設立され、障がい者雇用を積極的に行う企業です。主な業務は、三菱自動車の工場内での部品分解や清掃業務などのアウトソーシングを担当しています。2023年には社名を変更し、京都事業所を開設するなど、事業拡大を進めています。社員同士の支え合いを重視し、働きやすい環境づくりを目指す企業です。

 

 

三菱自動車ウイング株式会社

 

インタビュー協力
三菱自動車ウイング株式会社
事業部長兼岡崎事業所長  青木 美恵子様

三菱自動車ウイング株式会社 事業部長兼岡崎事業所長 青木 美恵子様

(青木様)

 

導入前の課題:自分にも厳しいが故にスタッフに対しても厳しいコーチの指導に疑問を抱き、多拠点運営で教育が追いつかないもどかしさに苦悩していた

Q:スペシャルラーニングを導入したきっかけを教えてください。

青木様:私は2021年2月に三菱自動車ウイング株式会社(旧:MMCウイング株式会社)に赴任しました。『コーチ』という障がいのあるスタッフへ指導を行うポジションがあるのですが、コーチの発言や接し方が自分にも厳しいが故にスタッフに対しても厳しく、「これっていいんだろうか、本当にこれでいいのかな?」と思う場面が多くありました。障がいのある方が活躍する姿を目指さないといけないけれど、そのためにはコーチの教育が大切だと考え始めました。

これまでは、責任者として採用から現場の業務も行っており、それに加えて教育コンテンツをつくって研修も自分で行っていました。しかし、岡崎事業所(愛知県岡崎市)と水島事業所(岡山県倉敷市)に加えて、新たに京都事業所(京都府京都市)が2023年10月に開設するにあたって多拠点での運営となり、仕事がどんどん回らない状態になっていきました。

教育も1回やったきりではなかなか人が変わるものでもないので、繰り返しやらないといけないと思いつつも、手が回らないことにもどかしさを感じたときに、株式会社Lean on Meのe-learningの仕組みについて知り、サービス導入を検討し始めました。

スペシャルラーニングを導入した決め手:時間がなくても最新トレンドを学べる安心感がありました

Q:その中で、スペシャルラーニングをお選びいただいた理由は何でしたか。

青木様:e-learningに興味を持ってから自分なりに調べた際に、他社のe-learningサービスも同時に検討しましたが、スペシャルラーニングは著名な専門家による必要なコンテンツが揃っていて、障がい者雇用の最新のトレンドも押さえてくれていることが決め手でした。

また、コーチ自身があまり研修に時間が取れないので、長いコンテンツだと見れないという心配もあったのですが、スペシャルラーニングは1本あたりの動画の時間が短く、簡潔で見やすいところも大事なポイントでした。

スペシャルラーニングを導入した効果

Q:スペシャルラーニングを導入して、どのような変化がありましたか。

青木様:弊社では、コーチが研修を受講した後に「自分の気づき」をレポートで毎回出してもらっています。いろんな気づきがどんどん出てきて驚いています。

例えば、「今まで障がいのある方のために良かれと思ってやっていたことが、実はそうではないということに気づきました。」というレポートや、「知的障がいのある方はゆるやかに成長していくということを知りました。」というレポートが出てきたときに、今までコーチに対して体系的な研修を受けてもらう機会がなかったこともあり、自分では当たり前に思っていたけれど伝えきれていなかったという、自分自身への気づきもありました。

Q:研修内容で特に役立った部分や印象に残った点はありますか。

青木様:これは障がいの有無に関わらずだと思いますが、10年以上勤めていると仕事への興味や関心が薄れていってしまうことがあります。

その時に、知的障がいのあるスタッフからコーチに対して、「働くってなんですか?」「社会人とはなんですか?」という質問が来たときに答えられないシーンがありました。

今まではそのような教育の機会がなかったのですが、スペシャルラーニングに知的障がいのあるスタッフに対してビジネスマナーを教えるコンテンツもあり、今ではそういった疑問に対してシンプルに伝えることもできるようになりました。

また、地域連携や福祉サービス制度といった企業で勤めていると知る機会が少ない周辺情報についても豊富にコンテンツがあることも助かっています。岡崎事業所にはグループホームに住みながら勤務している知的障がいのあるスタッフが2名いるのですが、「グループホームってどんな福祉サービス制度なのか?」などあまり深く知りませんでした。

もちろん会社ができることは限られていて、ご家庭のことなどまで入り込むことは難しいのですが、福祉サービスの事業者様と地域連携していくことについても知ることができて、保護者とのコミュニケーションにおいても役立っています。

特例子会社のご担当者へメッセージ

Q:特例子会社の研修担当者の方々へメッセージをお願いします

青木様:特例子会社はコーチとして本社のOB社員が多いところもあり、障がい特性に関する専門知識がなく入社して、すぐに現場で障がいのあるスタッフの指導を行ったりするので、その時にコンテンツを使って少しでも知識を持ちながら実践してもらうことが大切だと思います。

特例子会社ならではのより意識して守らないといけないことの一つに、「障がいのあるスタッフへの虐待防止」があります。そのための知識を身につけてもらうことは絶対に必要なので、その責任を担う上でもSpecial Learning for businessは非常に有効だと思います。

 

スペシャルラーニング for business とは

2024年4月から、障がい者雇用に取り組む企業向けeラーニングです。
「そもそも障がいとは何か」といった総論から、現場で活かせる実践法まで、幅広くご用意しております。